公開日 2024年03月06日
特定外来生物「アルゼンチンアリ」にご注意ください!
特定外来生物に指定されている「アルゼンチンアリ」が、令和4年9月に阿波市吉野町西条において確認されました。日本では、平成5年に広島県で初めて発見され、現在は12都道府県で生息が確認されています。(徳島県内で阿波市は6例目。現在は7例目まで確認済。)
市では、県や専門家との情報交換および現地調査を実施し、生息範囲の把握に努めると共に、地域住民の方々の協力を得て防除作業を行っています。
【アルゼンチンアリの特徴】
●南米原産の小型のアリ。(輸入資材と共に日本に上陸したと考えられています。)
●体長は約2.5mmから3.0mm。触覚や足が長く、スマートな体型。
●黒っぽく見えるが、よく見ると褐色でやや透明感のある体色。
●在来のアリに比べ、非常に素早く動き回る。(大行列を作る)
●一つの巣に多数の女王アリが存在し、高い繁殖能力で爆発的に数を増やす。(1日に50個前後の卵を産み、その中の一つは新女王アリの卵。)
●いくつもの巣が集合したコロニーを作り、分巣しながら生息範囲を拡大していく。(海外では、国をまたぎ約6,000kmのコロニーが確認されている。)
●家の中によく侵入する。働きアリは、1mmの隙間があれば侵入できる。
●冬場も動きは鈍るが活動する。(働きアリは5~35℃が活動温度帯)
*毒性はなく、咬まれても人体に直接的な影響はありません。
【生息場所】
地面を深く掘って巣を作るというよりは、既にある隙間などを利用することが多い。
目コンクリートや壁、アスファルトなどの割れ目
シートや合板、石や木、枯れ葉の下など
建物の壁、ブロック塀や地面の隙間
(画像提供:徳島県グリーン社会推進課)
【アルゼンチンアリの被害】
(1)侵略アリとしての生態系への被害
繁殖能力や攻撃性も高いため、在来アリを駆逐し、他の節足動物も減少する。
(2)不快害虫としての被害
行列を作って家屋に浸入し、食べ物に群がったり、就寝中に身体を這ったり噛みついて、不快感を与え日常生活に支障をきたす。
(3)農業害虫としての被害
農業害虫であるアブラムシやカイガラムシの分泌する甘露を好むため、共生し天敵から身を守ることにより農作物被害を助長する。
また、農作物の芽、花、実などを痛めたり、熟した果実等を盗み取る。
【駆除方法】
●他のアリと同様に、市販の駆除剤で防除できる。
●アリの通り道などに「ベイト剤」と呼ばれる置き型の駆除剤を仕掛け、巣に持ち帰らせる。
また、アリの巣には殺虫剤を直接噴射して駆除する。
●各戸がバラバラに防除するのではなく、地域で一斉に防除を行うことがより効果的。
アルゼンチンアリの侵入を防ぐには…
①室内に長時間食べ物を放置しない
食べ物は、密閉容器や冷蔵庫に入れて保管してください。
*アルゼンチンアリ(偵察アリ)は、エサを確認すると大群を引き連れてやってきます。
②資材は直接地面に置かない
アリの進入路や、巣になりそうなコンクリートのひび割れ、壁の隙間はシーリング材等で塞いでください。
③家の周りの草木を除草・剪定する
草木はアリにとって、エサ場や巣になります。
*こまめに除草や剪定を行い、刈り取った草木は殺虫剤等で適切に処理をしてから廃棄してください。
巣を作らせないことが、侵入を防ぐ最大の方法です!
◆情報提供に関するお願い◆
アルゼンチンアリと疑われるアリを見つけたら、阿波市環境衛生課までご連絡ください。
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