【消費者情報】遠隔操作アプリを用いて、消費者金融業者から高額な借入れをさせる副業サポート事業者に関する注意喚起

公開日 2024年03月05日

消費者庁より情報提供

 

 消費者庁では、消費者安全法第38条第1項の規定に基づき、次の注意喚起を公表しました。 

 


 

 令和4年9月以降、副業ランキングサイトを見たことなどをきっかけにして「スマホでできる副業を始めようとしたところ、副業サポート事業者から、高額なサポートプランの契約を勧誘され、当該事業者と遠隔操作アプリでスマホの画面共有をしつつ、消費者金融業者から高額な借入れをしてその利用金額を支払った。副業の内容は、マッチングサイトで他の会員とのメッセージのやり取りをするものだったが、もうからずに借入金だけが残ってしまった」などという相談が、20代の女性を中心に、各地の消費生活センター等に数多く寄せられています。
 消費者庁が調査を行ったところ、「株式会社協栄商事」及び「株式会社フィールド」が、消費者の利益を不当に害するおそれのある行為(虚偽・誇大な広告・表示及び断定的判断の提供)を行っていたことを確認したため、消費者安全法第38条第1項の規定に基づき、消費者被害の発生又は拡大の防止に資する情報を公表し、消費者の皆様に注意を呼びかけます。

 


※同名又は類似名の事業者と間違えないようご注意ください。

 

 

トラブル防止のポイント

 

 「誰でも簡単にもうけることができる」とうたった、副業に関するトラブルの相談が全国の消費生活センターに寄せられています。副業ランキングサイト等を見た消費者が興味を持ち、ガイドブックやマニュアルを購入したところ、高額なサポートプランの契約へ誘導され「お金がないので契約できない」と伝えても「すぐに元が取れる」と言われ、遠隔操作アプリで資金の借り入れ操作をされるトラブルの事例が報告されています。「手軽にお金を稼げる」という事業者の言葉をうのみにせず、次のようなことに気をつけましょう。

 

・遠隔操作アプリは、遠隔地にあるスマホ等の画面を共有したり、操作をサポートするなどの目的で利用される便利なものですが、悪意のある事業者にスマホ等の画面の共有を許可すると、短時間のうちに借金の手続や送金に誘導されてしまい、被害を受けることがあります。安易に遠隔操作アプリをインストールしないようにしましょう。

 

・事業者が返金保証をうたっていても、返金に細かい条件があったり、ガイドブックやマニュアル代金のみの返金しか対応してもらえないという相談が寄せられています。また、不審に思うなどしてサポートプランの契約の解約を申し出た消費者に対し、少額の返金で合意する「解約同意書」の提出を求めてくる事例もあります。

 

・事業者から送信されたメッセージ・メールはトラブルに備えてスクリーンショット等で保存しておきましょう。事業者からウェブサイトのURL やPDF 等を送信された場合にも、事業者名や電話番号等の表示がされていることを確認の上で残しておきましょう。

 

・具体的な仕事内容を一切明らかにしないにもかかわらず「もうかる」と勧誘する事業者に注意しましょう。簡単な作業をしただけでお金を稼ぐことはできませんので、きっぱりと断りましょう。

 

 

相談先

 

阿波市消費生活センター 電話:0883-30-2222

消費者ホットライン 電話:(局番なし)188

 

★消費生活センターでは副業に関するトラブルの他にも、消費者と事業者間のトラブル相談を受け付けています。

 

 

リンク

遠隔操作アプリを用いて、消費者金融業者から高額な借入れをさせる副業サポート事業者に関する注意喚起(消費者庁ホームページ)

お問い合わせ

産業経済部 阿波市消費生活センター
TEL:0883-30-2222